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2020年10月13日火曜日

思慮無きコード再生機能の実装

 MuseScore3.5よりコード記号を入れると再生時に和音を再生する機能が実装されました。このブログではMuseScore3は原則扱うつもりはないですが、機能の実装の仕方がお粗末で、多くのユーザーにとっては却って手間が増えるだけの、使い勝手を悪くするような実装であったので、今回この新たな機能について書きたいと思います。

 単旋律のメロ譜や、コード記号しか書いていない譜面ではコード再生機能は有用ですが、コード記号を楽譜の補助的な記号として用いている時、例えばピアノソロ譜とかで、再生時に、楽譜に書かれている音符に加えて、コード記号の和音を鳴らしたいと思うことが果たしてあるでしょうか?曲を演奏するのに必要な音符が全て譜面に書かれている場合に、コード記号の再生が邪魔で不要なものであることは、普段楽譜を書いている人であれば想像に容易いことだと思います。デフォルトでコード記号が再生される設定はコードを補助的な記号として用いるユーザーにとっては手間が増えるだけです。このような「使い勝手を変える=従来のユーザーを切り捨てる」ようなアップデートはMuseScore3以降、度々行われるようになりました。

コード再生をオフにする方法
 MuseScoreのミキサーで、コード記号が挿入されている楽器・パートのハーモニーのチャンネルをミュートにすることで、再生時にコード記号をミュートすることが出来ます。ミキサーの画面はメニューの「表示(V)」の中から開けます。

 また個別のコード記号はインスペクタで再生・非再生を切り替えることができます。コード記号を全選択してインスペクタで、コード記号の「再生」のチェックボックスを外せば、コード記号を再生させないことが可能です。同種の記号を全選択するには、コード記号を右クリックして「選択」→「全ての類似した要素」から、全てのコード記号を選択状態にすることができます。

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