2019年2月4日月曜日

MuseScoreでRentaroフォントを使う

 RentaroフォントはFinaleに付属してくる記譜に使えるフォントです。右図の赤枠の中の記号がRentaroフォントの文字です。このフォントがあれば、こうした表記を簡単に書くことができます。Rentaroフォントは実は現在無料で手に入れることができます。

 Finaleのフリー版であるFinale NotePadをインストールすると、いくつかの記譜フォントが付いてきます。

 Finale NotePadはこちらより入手できます(Macは非対応)。
 Finale NotePadはフルスペックのFinaleに比べると機能が大幅に制限されていて、MuseScoreと比べても楽譜作成用途での実用性は乏しいです。ただ、これをインストールすることで付いてくるFinaleのフォント群は、持っていて損することは無いので、是非入れておくことをオススメします。

 さてFinale NotePadをインストールしたら、もう既にRentaroフォントもパソコンにインストールされています。MuseScoreを開いてテキストフォントの中にRentaroやMaestroが入っているか確かめましょう。

 Rentaroフォントのキー設定は、Finaleのオンライン版ユーザー・マニュアルに記載されています。NotePad 2012のユーザーマニュアル→「機能マニュアル」→「フォントキャラクターセット」→「Rentaroフォント」を開くと、キーと文字の対応が記載されているので、それを見てRentaroフォントを打つと良いでしょう。

 リハーサルマークやテンポをRentaroフォントをメインで使う場合はテキストスタイルの設定でフォントを設定すると便利です。
 テンポの場合、フォントサイズは元の設定の2倍程度、20pt~24ptぐらいにし、ボールド(太字)体にしないようにすると良いでしょう。

 パレットからドラッグして入れたテンポは、文字の音符のフォントがRentaroのものでは無いので、Rentaro由来の音符に打ち直しましょう。またパレットのテンポ記号は“=”の左右に半角スペースがありますが、Rentaroの場合はそれは要らないので、半角スペースは消した方がいいです。

 リハーサルマークの場合も、テンポと同様に、元の設定の2倍程度のフォントサイズにし、ボールド体にしないようにしましょう。また、Rentaroは文字そのものに□が付いているので、「フレーム」のチェックボックスは外しましょう。



 こういった表記をMuseScoreで書くのは、Rentaroフォントを入れるのが一番楽な方法だと思います。フリーで入れられるフォントなので、Finale NotePadを入れてみてはいかがでしょうか。


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