2018年10月2日火曜日

一段に多くの小節を入れる方法

 MuseScoreで一段に入れる小節数を増やしたいと思っている人は多いと思います。“Shift + [ or ]” で小節幅を縮めることで、ある程度小節数を入れることが出来ますが、それ以上に小節数を入れたい時もあるでしょう。実はMuseScoreは隣同士の音符がくっついてしまう程度以上に、多くの小節を入れることが可能です。

 例えば、MuseScoreで下のように、4/4の16分音符で満たされた小節は、どんなに小節幅を狭めても、一段に2小節しか入らないように思えます。
 しかし、音符を選択した時に、画面の右端にあるインスペクタにある、「割振り」の数値をマイナスにすると、さらに小節幅を狭めることが可能です。特に「後の間隔」は小節幅の伸縮に大きく関わっています。
 流石に必要以上に小節数を入れられるので、必ず段末にパレットの「区切りとスペーサー」の「譜表の折り返し」を入れましょう。譜割を考えることは浄書の第一歩でもあるので、特に一段に多くの小節を入れたくなくても、全ての段末に「譜表の折り返し」を挿入することを、強く推奨します。
 さて、「割振り」で前の間隔・後の間隔をマイナス値にしていると、臨時記号や加線、音部記号があるところ等に必要なスペースも削れてしまいます。そういったところの音符の、割振りの数値は元に戻しましょう。
 最後に、“Shift + [ or ]” で小節毎の音符の間隔を揃えれば、出版譜程度のスペーシング品質に、より近くなります。

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