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2019年1月7日月曜日

演奏時における左右の手を指定する“「”や“」”の作り方


 今回は、MuseScore2でピアノの演奏時に使う腕の左右を指定する記号の入れ方を書きます。




 MuseScoreのマスターパレットを開きます。マスターパレットはメニューの「表示」のところから開くことが出来ます。「Shift+F9」でも開くことができます。
 マスターパレットの「記号」のところで探すと、右図の赤枠のように、演奏時の手を指定する記号があります。この記号を入れたいところの音符にドラッグすることで、記号を入れることが出来ます。記号の位置はインスペクタで微調節するのが良いでしょう。

 マスターパレットで良く使う記号がある場合は、それを自分のパレットに入れておくことが出来ます。これに関しては、この記事を見てください。


 また線記号を使うことで、左右の手を指定する記号を作ることができます。


 まずパレットの「線記号」の「線」を譜面上に置きます。線をダブルクリックして編集状態にしてから、線の掛かっている範囲を、「Shift + ← or →」で調節し、線の長さを「Ctrl + ← or →」または「← or →」で調節します。

 次に「線のプロパティ」を開きます。線記号を右クリックすると、「線のプロパティ…」があるので、そこから開くことが出来ます。
 「線のプロパティ」で始点と終点のフックを有効にします。フックの値はプラスだと下向きに、マイナスで上向きにすることが出来ます。
 最後にインスペクタで位置を調節すれば、このように演奏の手を指定する記号を作ることが出来ます。線を点線にしてもいいでしょう。



 これらの方法はMuseScore3でも同様に出来ます。ただし、マスターパレットから記号を譜面に入れる時は、必ずMuseScoreの自動配置の影響を出来るだけ受けないように配置するよう努めてください。
 マスターパレットの記号を、楽譜の「符頭」にドラッグすると、自動配置の影響を受けやすいように思います。これはどの記号の自動配置をインスペクタでオフにしても、何も変わりません(3.0.2の修正で“「 ”の自動配置をオフにすると反映されるようになったようです)。記号を入れたい音符の上にドラッグするのではなく、入れたい拍のところの何もない空間上にドラッグすると、どうやら自動配置を働かせずに配置することが出来る気がします。
 MuseScore3の自動配置は、完全に無効に出来ない時があるという点で、かなり操作性が悪いのが非常に残念なところです。

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