2019年1月17日木曜日

MuseScore2で、MuseScore3で追加された記号を使う方法。

 MuseScore3には「<>」の弱アクセント(三善アクセント)など、新しく追加された記号があります。MuseScore2ではそれらの記号が無いため、通常使うことができません。しかし、ある方法を用いれば、MuseScore2でもそれらの記号を楽譜上に入れることが可能です。

 楽譜の記号は文字のフォントと同じ、フォントファイルに入っています。従って、文字として記号を入力することが出来ます。MuseScore3の新しい記号は、多くは「Bravura」という記譜フォントに入っています。

 「<>」の弱アクセントをMuseScore2で書きたい場合、まずMuseScore3を開き、譜表テキストで「特殊文字の挿入」から「音楽記号」の「Articulation supplement」のところにある「<>」の記号を選び、入力します。それをコピーします。



 そしてMuseScore2を開きます。記号を入れたい音符を選択し、譜表テキストを入力して、コピーしたものを貼り付けます。恐らくこの時点で文字化けしていますが、フォントを「Bravura」に指定すれば、「<>」になるはずです。フォントサイズは20ptにすると良いでしょう。最後に記号の位置を調節すると完成です。


 このようにしてMuseScore3で追加された記号を、MuseScore2で書くことが出来ます。

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