MuseScore3はMuseScore2で作った.msczファイルを開くことができます。MuseScore3ではレイアウト関連の仕様に大きな変更があるので、レイアウトが崩れますがMuseScore3で編集することが出来ます。MuseScore2で折角浄書したファイルをMuseScore3で開くメリットはあまり無いので、MuseScore2で編集したファイルはそのままMuseScore2を使うことをオススメします。
MuseScore2で作った.msczファイルをMuseScore3で開く時に、「全ての位置をリセットしますか?」と出ます。これは程度の差はあっても「はい」でも「いいえ」でも既存のレイアウトは崩れます。「いいえ」でも、どうせ整え直す必要があるので、MuseScore3で整え直すのであれば「はい」の方が良いでしょう。
しかし、MuseScore2ではMuseScore3で編集したファイルは開くことができません。後方互換性はありますが前方互換性は無いのです。MuseScore3でMuseScore2のファイルを編集する場合は、絶対にファイル名を変えて保存するようにしましょう。元のファイルを上書きしてしまうと、MuseScore2で開くことが出来なくなります。
絶対にMuseScore3で開いたMuseScore2のファイルを、元のファイルを上書きして保存しないようにしましょう。
MuseScore3で編集した楽譜データをMuseScore2で開きたい場合、.mxlに出力してMuseScore2で開くことで、MuseScore2でも編集することが一応可能です。但し.mxl形式はMuseScoreのレイアウトを完璧に記録している訳ではないので、MuseScore2でレイアウトを整え直す必要があります。今後も楽譜データをMuseScore2で編集するのであれば、MuseScore2で編集した.mxlファイルは.mscz形式で保存しましょう。
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