第二頁
前頁では、記号をマウスドラッグで動かしてはいけないことと、合唱譜面で強弱記号を上に配置する設定を記しました。前回の設定で楽譜は右図のようになります。
さて、まだまだ市販の楽譜には程遠いのですが、まだまだここから設定を見直して、市販譜の体裁に近づけていきます。
まず合唱の楽譜において、コーラスの各パートはそれぞれ同じ種類の楽器・パートなので、コーラスパートは一つの大括弧を使ってまとめます。吹奏楽の楽譜でも、木管楽器と金管楽器は別の括弧で括ってまとめるように、近い仲間の楽器は一つの括弧でまとめます。作曲家のセンスによってまとめ方は若干異なることがありますが、出版譜を参考にすると良いでしょう。
合唱の市販譜は一般に、混声四部などの無伴奏四声体なら一つのページに三段入ります。しかし、MuseScoreのデフォルトでは、ページ最初の画像のように三段入れるのは難しく、二段になってしまっています。これは合唱の市販譜が、やや小さめの五線を使っているため、デフォルトのフルサイズの五線幅では三段入れるのが難しいのです。
一般にピアノ譜やソロ譜では五線の縦幅は7mmです。この7mmが標準の幅です。MuseScoreもデフォルトでは約7mmの五線幅になっています。しかし市販の合唱譜は基本的に6mmの五線幅が多いです。そこで、MuseScoreの五線幅を変更する必要があります。
五線幅を変えるには、「ページの設定」を開きます。メニューバーの「レイアウト(L)」より、「ページの設定」を開くことができます。
「ページの設定」の「スケール」にある「譜表のスペース」が五線幅に関する設定になっています。譜表のスペースは、五線のそれぞれの譜線の間隔です。従って五線幅6mmの場合、譜表のスペースは6mm÷4mm=1.5mmです。ここで注意すべきなのは、五線幅が小さくなればなる程、楽譜が小さくなるので、見づらくなっていきます。むやみに譜表のスペースを小さくせず、必要な五線幅は守るようにすべきです。
またデフォルトでは上下左右の余白が狭いので、全周15mm~20mmの間にすると良いです。
0 件のコメント:
コメントを投稿