MuseScore3においてもこの一段一小節法は有効です。第三回で述べた通り、リピート線や調号はMuseScore3では小節の途中に入れることができるために、MuseScore2よりも一段一小節法は広い範囲で使えます。さてMuseScore3ではリピート線の仕様に重大な変更があります。実はこの新手法はMuseScore3のリピート線に対し、その仕様変更の影響が限定されます。今回は、MuseScore3でのリピート線の仕様変更と新手法の効果について、お話したいと思います。
MuseScore3でのリピート線の仕様変更

MuseScore3でのリピート線の深刻なバグ

*関連記事:「MuseScore3よりもMuseScore2を使う理由。」
一段一小節法とMuseScore3のリピート線

調号をリピート線の右側に移動させるために、インスペクタで調号の自動配置を無効にします。ここが有効のままでは調号はリピート線を越えられません。リピート線の位置を整えたら、調号分の不足するスペースを音符の「割振り」の「前の間隔」で補います。このようにして、MuseScore2スタイルのリピート線を記譜することができます。拍子記号が含まれる場合は現実的に可能な手法は無いので諦めてください(リピート線の自動配置を無効にしても、分割されたリピート線は重ねることができないので、分割そのものを回避できない場合はおそらく無理です。MuseScore2を使ってください)。
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・「MuseScore3のリピート線の位置について」
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