MuseScore2で装飾音符に和音を入力するには、次の方法で可能です。
まず、パレットから装飾音符を入れたいところに、前打音をドラッグします。短前打音は「/」でも入力できます。楽譜上の装飾音符を選択した状態で、「Shift+音名」を操作すると、装飾音符上にその音が足されます。音名は「C,D,E,F,G,A,B」の英語音名です。このようにして和音の装飾音符を入力することが出来ます。


最後にインスペクタで位置を調節すれば、このように演奏の手を指定する記号を作ることが出来ます。線を点線にしてもいいでしょう。

これは楽譜上で諸記号の配置の「重ね順」を指定することが出来る機能です。これもインスペクタに項目があります。この値を大きくすればより手前に、小さくすればより奥に重ね順を決めることができます。この機能を実際に使う人はあまりいないかもしれませんが、かなり便利な機能です。例えば、拍子記号を跨ぐタイを途中で切ったりする譜面がこれでMuseScore2より簡単に書くことができます。白い■を譜面上に入れ、重ね順の値を、拍子記号>五線>白い■>タイ、にすれば、画像のようにすることが出来ます。(MuseScore2でもテキストの種類の違いでStacking Orderの既定値が異なるので、だいたいのことは出来ます。)
これは楽譜の途中で譜表のタイプを変更することが出来る機能です。これによって、例えば譜線の数を途中で5線から1線に変えることとかが出来ます。これはパレットの「テキスト」のところにあります。
新しい区切りのツールで、これは隣り合う2小節を強制的に同じ段に配置させることが出来ます。但し私にとってはこの機能の必要性を殆ど感じていません。段区切り(System break)を使って段末の小節を指定していけば、恐らくこの機能を使う場面は無いような気がします。(MuseScore3.1時点で、この区切りは廃止されていました)
MuseScore2では、今までどの記譜フォントを選んでも、ブレイズ括弧は変わりませんでした。MuseScore3ではBravuraを選んだ場合にブレイズ括弧はBravura固有のものが使われるようになりました。
MuseScore3では左のような譜例をこのようなスペーシングで書くことが不可能になりました。つまり、同じ拍に異なる音価の連符があるときに、その両方が等しい間隔に並べることです。これが難しくなりました。
私は、上図の左端のスペーシングを実現するために、左図のように非表示の休符を入れてスペーシングを矯正していました。これは現状MuseScore2でこのスペーシングを実現するのに、一番綺麗で最も簡単な方式です。しかしMuseScore3ではこの方法は使うことができません。何故なら、MuseScore3はMuseScore2にあったある特性が失われているからです。
MuseScoreは小節の中の音符や休符が多ければ小節を広く、少なければ狭くするようになっています。この仕様のおかげで、小節が変われば同じ音価の音符であってもその間隔が違うことがよくあります。しかし私は、同じ段であれば同じ音価の音符休符の間隔は等しくあるべきだと考えています。MuseScoreは根本的にスペーシングの考え方が良くないです。
スペーシング比率とは、各種類の音符の間隔の比率です。...16分音符,8分音符,4分音符,2分音符...の相対的な間隔の比率です。簡単に言えば4分音符を8分音符のn倍のスペースを設ける時のnの部分ですね。MuseScoreではこの比率が小節内の構成する音符の種類の違いによって、小節毎に変わってしまうようです。図は8分音符を規準に小節幅を整えることで揃えたのですが、16分音符と4分音符の間隔が小節毎に異なっていることがわかります。私は原則一つの段の中で同じ音価の音符の間隔はそれぞれ揃えるべきと考えています。従って、スペーシング比率が小節によってコロコロ変わってしまうのは凄く困ります。これの矯正は結構大変なんですよ。
連符の括弧の位置にはいくつかの流派があります。MuseScoreではデフォルトではこのような位置に括弧が置かれます。この位置に置かれるのは実際の出版譜ではあまりないと思います。
まず、連符の括弧がどのような位置に置かれるかには何パターンか考えられます。その組み合わせでいくつかの流派に分かれると思います。
括弧の終点の場合も、符頭の外側または中心に合わせるか、符幹に合わせるパターンの他に、符尾が右に出っ張る時に符尾に合わせたり、符幹と符尾の中間地点に終点を置くパターンも見られます。


一見使い勝手良さげに見える「音符のスペーシングの変更」 Doricoの音符間隔の機能は、一見他の浄書ソフトよりも先進的で使いやすいように思えます。しかし、実際に音符間隔の機能を使って、音符間隔を調整しようとすると、思ったほどうまく機能しないことに気づきます。今回はDoricoの...